「ライブアートツアーin栗山」参加者レポート①
「ライブアートツアーin栗山」では、参加したお客様にもお願いをして、ツアーの感想や課題をまとめていただきました。第一弾は、なんと神奈川県から参加してくれた篠原ともみさんのレポートです。イベントのお仕事をされているという篠原さんに、ライブアートツアーはどう映ったのでしょう。篠原さん、ご協力ありがとうございました。
以下、レポートです。
篠原ともみ(神奈川県川崎市在住:イベント・プロモーション関係会社員)
「まちと芸術の可能性広がるライブアートツアー」
私が本企画に興味を持ったのは、昨年「ライブアートツアーin増毛」の映像を見たことがきっかけでした。街中を散策していたら突然コミカルな劇が始まる。なかなかない企画で楽しそうだなと思いました。そして約1年後…また同じ企画を発見!!“栗山”という場所のことは全く知りませんでしたが、幸い札幌出張と日程が近く、札幌からの移動圏内。これはもう参加するしかない!と思い応募しました。
敢えて栗山のことは下調べせず、朝食のおにぎりの具とお昼ご飯、そして(私にとって)目玉企画の「突然始まる劇」を楽しみに当日を迎えました。
内容は、栗山の歴史を分かりやすくかつ身近に感じられるようにまとめているだけでなく、「もっと知りたい、また来たい」と余韻を引くものでした。身近に感じられるのはやはり、歴史上の人物に扮した役者さんたちが繰り広げる劇のおかげだと思います。実際にこういう話をしたのかな?こう考えていたのかな?と思いを馳せることができました。小学校などで自分の町を知る授業の一環としての実施はもちろんのこと、移住者も多いとのことでしたので、その方達に向けての実施にも適しているのではないかと感じました。楽しく学べますし、ビジネスの発想のタネにもなりそうです。また、私は残念ながら参加後そのまま札幌に向かわなくてはなりませんでしたが、行ってみたい場所やお店を知ったので、観光客に向けては「1日目にこのツアーに参加してもらい、2日目、3日目は自由行動で各々興味を持った場所へ」という企画もいいかもしれません。
制作運営側の皆さんこそが思っていらっしゃることかと思いますが、制作の手間暇、内容のすばらしさを鑑みても1回きりではもったいない!何かしらの形で今後も栗山のまちに残ると素敵だなと思います。
また、朝食のおにぎりの具を栗山在住の若者のみなさんが考えてくださったことや、突然の訪問も迎え入れてくださったThe北海道ファームさんなど、この企画がまちに受け入れられていると感じるシーンが多々ありました。企画の一人歩きではなく、まちと二人三脚でつくられたものである証拠だと思います。芸術と地域の結びつき、そこから広がる未来を感じました。
楽しいだけでなく、まちに合った観光資源の魅せ方に感嘆を受けたり、演劇や芸術と地域の関わり方を考えさせられたりと、大変有意義な1日を過ごさせていただきました。今後、この「ライブアートツアー」が色々なまちで実施されることを願います。
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