「ライブアートツアーin栗山」参加者レポート②

腰本 江里沙さん(栗山町在住)

写真

 「ライブアートツアーin栗山」参加者レポート第2弾は、地元栗山町にお住まいの腰本 江里沙さんのレポートです。地元の方々にまちの魅力を再発見してもらうことも「ライブアートツアー」の目的のひとつ。果たして栗山町在住の腰本さんに今回のツアーはどう映ったのでしょう。腰本さん、ご協力ありがとうございました。
 以下、レポートです。

腰本 江里沙 (栗山町在住)
「演劇を交え、臨場感あふれる歴史を体感」

 今回のツアーに参加した理由は、「仕事柄栗山町のことを案内することが多く、自分の知見を広めたい」ということと「単純におもしろそうだったから」の2点。栗山町在住でありながら、まちについて知らないことがまだまだたくさんあると感じていたので、この機会に学べることがありそうだと期待して参加しました。
 朝が弱い私としては早朝の集合にいささか緊張しましたが、幸いにもこの日の天気は晴れ。気さくなスタッフさんたちのお心遣いもひしひしと感じ、気持ち良いツアーのスタートでした。
 バスに乗り、朝食として地元の食材をふんだんに使ったおむすびを食べていると、見慣れたはずの景色の中を走っているにもかかわらず、まるで遠足に向かう子どもになったかのような高揚感を味わいました。また、ほんの数十分の間ですが、こんなにゆったりとした朝の時間を過ごしたのはいつぶりだろうと、ふと考えたりもしました。
 ライブアートツアーというだけあって、要所要所の演劇の部分が印象的でした。室内の舞台で鑑賞するのとは違い、実際に目の前にある景色の中でその当時の人物に扮した演者さんを観ると、より臨場感が増し、その時々の歴史エピソードがわかりやすく頭に入ってきました。子どもたちの社会見学などでも、ただ言葉だけで説明するだけでなく、このような手法を取り入れると、より理解度が増すのではないかと思いました。

写真
写真

 また、地元の方々が語り部となっての説明がとても良かったです。自分たちだけで各所を回るだけでは聞くことができなかった当時の裏話や余談の部分が大変興味深く、それも今回のツアーの醍醐味であったと思います。他のツアー参加者さんの反応もはたから見ていて新鮮でした。普通の観光では味わえないものに触れると、こんなにも感動を覚えるのだと。  ひとつ欲を言えば、このツアー全体を「ひとつの演劇」としてとらえ、もっとその演目に巻き込まれる感覚を味わえたら良かったと思います。あくまで理想ですが、参加者、俳優さん、スタッフの皆さんをひとつの大きな天幕で包み込む、プラネタリウムのようなイメージです。といっても、私自身神出鬼没な俳優さんたちに人一倍歓喜していたのも事実ですが。  最後に、このような素敵なツアーが栗山町というフィールドで開催され、それに参加できたことを本当に嬉しく思います。開拓期から現在に至るまで、ひっそりと、しかし大切に語り継がれてきた栗山町の歴史に触れることができ、とても良い時間を過ごすことができたな、とぼんやり考えています。またいつの日か、栗山町で第2部が上演されることを夢見ています。ありがとうございました。

写真
写真

【関連レポート】
「ライブアートツアーin栗山」レポート①“演劇”が見つけた栗山町の魅力とは?
「ライブアートツアーin栗山」レポート②ライブアートツアーのその先へ 「ライブアートツアーin栗山」参加者レポート①