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この作品って、どんな作品?

この作品って、どんな作品?

札幌座「秋のソナチネ」

普通の人たちの小さな暮らしに耳を傾けてみてください。
明日への小さな元気と勇気をお届けする作品です。

 個人的なことではありますが、海外で暮らし17年6か月ぶりにここ札幌に帰国しました。トランクひとつで渡ったはずがいつしかモノにあふれてしまった家を処分し、数箱の段ボールとトランクを引きずって帰国し、新しい生活を準備し、日本人なのに外国人のように札幌市民となるべく諸手続きにあたふたし、新しい仕事場で仕事に忙殺され、そんなするすると日々が過ぎていき、今ここにいることが実感できないこの2か月間でした。皆さんも事情が違えど、そんな日々を送っていませんか?
 こんな個人的事情の中での初仕事が札幌演劇シーズン2014 夏の参加作『秋のソナチネ』です。ある日、どうにか時間を作って稽古場に行くと、そこにはそば屋に集った普通の人々の普通の日常が、チェロとピアノによるソナチネとそば粉の匂いとともにありました。彼らの暮らしの片鱗は、この間忙しさのあまり忘れていた、人の営みに宿る機微と日常の陰影をふと思い出せてくれ、今ここにあることたちが愛おしくなり、明日という日が楽しみなりました。『秋のソナチネ』は明日への小さな元気と勇気をお届けする作品です。
 ph  ph  それだけではありません。風来人チェリストに土田英順さんをお迎えして斎藤歩が作曲した一足早く秋を感じさせる「ソナチネ」の数々、いまやプロにも劣らない手並みで、公演中に香ばしい北海道産の粉をこねて、のばして、切って、おいしい「そば」に変えてしまう佐藤健一特製‛ざるそば’と‛きのこそば’もお届けします。
 ph  『秋のソナチネ』を見ながら、「日常」と「音楽」と「そば」が紡ぎだす普通の人たちの小さな暮らしに耳を傾けてみてください。そこにはあわただしい日々の中で忘れてしまった皆さん自身の声が聞こえると思います。それはきっと明日への力になることでしょう。

※写真は稽古中の札幌座の皆さん

北海道演劇財団「札幌座」プロデューサー

木村 典子(きむら・のりこ)

旭川市出身。97年語学留学のため渡韓。98年から韓国を代表する劇団で制作・劇場運営を担当。08年からはフリーランスのプロデューサー、舞台交流コーディネーター、通訳・翻訳者として活動するとともに、韓国の文化状況や文化政策に関するレポートを書く。プロデュース作品に韓国版『更地』(太田省吾作/演出)、韓国版『海と日傘』(松田正隆作)、『秋の日の夢』(ヨン・フォッセ作)、ダンス『空っぽの白い体』など。別役実、太田省吾、坂手洋二、永井愛、畑澤聖悟、鐘下辰男をはじめ、日本と韓国の劇作家の戯曲の翻訳多数。翻訳書に「坂手洋二戯曲集/屋根裏」(韓国語)。現在、北海道演劇財団札幌座プロデューサー、韓日演劇交流協議会専門委員。

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