札幌演劇シーズンのプログラムディレクターに斎藤歩氏が就任しました。
2012年にはじまった札幌演劇シーズンは、札幌で生まれ、過去に高い評価を獲得した作品を、夏と冬にそれぞれ約1か月間上演し、札幌市民の皆様はもとより、道内外の多くの方々に、札幌でつくられた優れた演劇作品にふれていただく機会を提供してきました。
上演する作品の選定にあたっては、これまでは公募制をとり、各団体からエントリーしていただいた作品について、作品選定部会で協議し上演作品を決めていましたが、2021-冬の上演分からは新たにプログラムディレクター制を導入し、長期的視点に立ったプログラムづくりを行っていくこととなりました。
つきましては、初代のプログラムディレクターに、公益財団法人北海道演劇財団・芸術監督の斎藤歩氏(写真)が選ばれ、このたび就任したことをお知らせいたします。
プログラムディレクターの任期は5年で、斎藤氏には2021-冬から2025-夏までのプログラムを編成していただきます。
なお、これまで行ってきた作品公募については従来どおり実施し、公募により集まった作品の情報は、その他の情報とともにプログラムディレクターがプログラム編成に反映させていきます。
札幌演劇シーズンは今後も、より多くの方々に演劇を楽しんでいただくために、さらなるプログラムの充実を図っていきます。ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
札幌演劇シーズン プログラムディレクター 就任の挨拶
演劇シーズンが始まった2012年から、作品を出品する側として関わらせていただき、随分お世話になってきました。今後5年間、プログラムディレクターという任務を拝命し、その責任の重さを感じているところです。札幌演劇シーズンも、任期中に10周年を迎えることになります。これまでこのフェスティバルを支え、育て続けてきた札幌の先輩たちや、劇場関係者たちのこのまちの演劇への強い想いを引き継ぎ、札幌の演劇人たち、そしてこれから劇場で新たに出会う新しい観客の皆さんたちと一緒に、見たことも聞いたこともない演劇のまちが北海道の札幌に立ち現れ、世界の人たちが札幌の地場演劇を観るためにここに集うことを目指して、割と大きめな一歩を踏み出そうと思います。
斎藤 歩
Profile
斎藤 歩(さいとう・あゆむ)
劇作家・演出家・俳優。
公益財団法人 北海道演劇財団 専務理事・芸術監督。
釧路市生まれ。北大演劇研究会を経て、1987年に札幌ロマンチカシアター魴鮄(ほうぼう)舎設立。1996年、北海道演劇財団設立に伴いTPS契約アーティストに就任。
2000年より㈱ノックアウト所属俳優として、東京での俳優・演出家のしごとを開始する一方、札幌でも2001年からTPSチーフティレクター。
2018年4月より、札幌に移住し、現在は北海道演劇財団の専務理事・芸術監督に就任。
札幌を拠点にした演劇創造、東京を拠点にした映画、TV、舞台出演など活動は多岐にわたる。