「さあ、今日も冒険しよう!」なんてセリフを口から飛ばすことがある。
「冒険」というと、どこかの秘境に探険に行くのかと思うかもしれない。でも、ちがう。いっておくけど、ゲームの話でもない。じゃ、なんの話なのかというと、もちろん演劇の話だ。
本番前、もうすぐ劇場にお客さんが入ってくるぞ、っていう時間。舞台に集まった出演者やスタッフに声をかける儀式みたいなものがある。そう、食事の前の「いただきます」、出かける前の「いってきます」みたいなもの。そこでの僕の決まり文句が「冒険」というわけだ。
舞台の上には、ドキッや、ワクワクの瞬間を詰めた透明カプセルが飛んでくる。俳優たちは、その見えないカプセルをキャッチしながら物語の旅をする。カーテンコールの拍手は、そんな旅を終えた冒険者に向けられるものなんだ。
信じられないほど暑かった8月のある日。
初顔合わせの稽古場に、冒険者たちが楽器を持って集まった。ギターにアコーディオン、鉄琴、カリンバ、それから太鼓にマラカス、カズーに、えーと、ラブ…なんとかという枝に輪ゴムを張っただけなんだけど、蟲笛とライトセーバーを足して二で割ったような音の出る楽器とかとか。
彼らの本当の顔は、ダンサー、ミュージシャン、映画監督、一輪車アーティスト、俳優…そう、このチラシの表の絵は俳優の柴田さんが描いたんだ。
冒険者を前に、僕は「ちょっと一曲お願いします」とムチャ振りをしてみた。すると、柴田節がうなりをあげ、そのうなりに山木さんのギターがぐぃーんとからんだと思ったら、リズムが千晶さんの体を通して太鼓を打ちはじめ、坪川さんの両手からアコーディオンの懐かしい風が吹き上がり、気がつけば岡部さんは一輪車の代わりに目をクルクル回していた。
そんなふうに音楽劇の旅が、この夏はじまった。
タイトルが「地面に生えた毛」なんていうんだから、きっとヘンテコな旅になるだろう。
劇場に、僕たちの冒険を見にきてほしい。
11/25(土)14:00/18:00
11/26(日)14:00
開場は開演の30分前です
生活支援型文化施設コンカリーニョ
(札幌市西区八軒1条西1丁目2-20ザ・タワープレイス1F JR琴似駅直結)
会場アクセスはこちらからご確認ください
出演:岡部莉奈、河野千晶、志田杏樹、柴田智之、坪川拓史、山木将平
作:清水友陽(劇団清水企画)
演出:西脇秀之(劇団回帰線)
音楽:山木将平
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール(株))
舞台美術プラン:西脇秀之 舞台製作:アクトコール(株)
照明:竹屋光浩(ハムプロジェクト) 音響:成田愛花
衣裳:佐々木青 宣伝イラスト:柴田智之
一般:3,000円
学生:1,500円
中学生以下:500円 ※未就学児無料
(※前売当日共通・全席自由・税込)
親子券(一般1名+中学生以下1名)/3,000円
●ローソンチケット
Lコード:12065
ローソン店内Loppiで購入可
各公演のチケット詳細は
https://l-tike.com/order/?gLcode=12065
●チケットぴあ
Pコード:521-124
セブン-イレブン店内マルチコピー機で購入可
専用サイト
https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=Japan+Live+Yell+%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93
●セイコーマート 店内マルチコピー機
セコマコード:D23112501
専用サイト
https://www.seicomart.co.jp/service/mc_ticket
●道新プレイガイド
TEL.0570-00-3871
[道新本社ビル1F店頭]
札幌市中央区大通西3丁目6(10:00~17:00日曜定休)
[オンライン販売]
https://doshin-playguide.jp/
●市民交流プラザセンターチケットセンター店頭
市民交流プラザ2階 (10:00~19:00休館日を除く)
岡部莉奈(一輪車アーティスト)
河野千晶(ダンサー・エンタメトレーナー/UniqueRhythmic)
志田杏樹(俳優/劇団ひまわり)
柴田智之(俳優・アーティスト/Atelier柴田山)
坪川拓史(映画監督・アコーディオン奏者)
山木将平(ギタリスト・作曲家)
札幌演劇シーズン実行委員会
演劇創造都市札幌プロジェクト/北海道演劇財団/コンカリーニョ/
BLOCH/札幌市教育文化会館(札幌市芸術文化財団)/
北海道立道民活動センター(道民活動振興センター)/
北海道文化財団/ノヴェロ/札幌市
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
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