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「ライブアートツアーin栗山THE MOVIE」栗山町先行上映会レポート

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道内外からのツアー客12名が参加して9月29日に行われた「ライブアートツアーin栗山」。そのツアー内容を追体験できる映像版「ライブアートツアーin栗山THE MOVIE」がこのほど完成し12月4日、一般公開に先立ち、栗山町先行上映会が開催されました。


 「ライブアートツアー」は、札幌の俳優たちが、まちにゆかりの歴史上の人物などに扮して市街劇を行い、秘められたエピソードやまちの特産物、観光名所などを紹介する新しいツアー企画。ツアー参加者は行く先々で行われるライブパフォーマンスを楽しみながら、まちを巡り、まちを(知り、まちの魅力にふれていきます。2020年には札幌市、2021年には増毛町を舞台に行われ、2022年は栗山町で開催されました。
 先行上映会は開場前から行列ができる盛況ぶりで栗山町や周辺の市町、札幌市から104名が参加。第一部は完成したばかりの映像版が上映され、第二部では「ライブアートツアーin栗山」の作・演出を担当した斎藤歩さんと、北海道の食をテーマとした映画づくりに取り組むオフィスキュー代表取締役の伊藤亜由美さんが登壇し、来場者とライブアートツアーを振り返りながら、栗山の魅力と可能性について語り合いました。

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 斎藤さんは「栗山にはおもしろい人があちこちに点でいて、結んでみたらツアーになった。ツアーに登場していただいた方は一部で、おもしろい人はまだまだいる」と語り、栗山の魅力は「やっぱり人」と強調。また、地域の魅力的な食材をテーマに映画を製作してきた伊藤さんは「栗山にも魅力的なものがたくさんある。まだまだ可能性が埋まっている。次は皆さんが広げていってほしい」と集まった来場者に呼びかけました。
 また、地域おこし協力隊の土屋綺香さんが今回のライブアートツアーをきっかけに町内の若者有志によってはじまった「栗山おむすびプロジェクト」について紹介。プロジェクトで考案した栗山産の「ななつぼし」と地元食材を使ってつくられたおむすびは、つくり手と食べ手をむすぶ「おむすび」として、ツアー当日、参加者に提供され大好評でした。土屋さんは「ツアーでの取り組みを皮切りに今後はさらに栗山町民が地元の農産物に触れることができる機会をつくり、地産地消を進めていきたい」と話しています。
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 来場者アンケートでは、映像版を観た感想として「町民にとってもまちを知るきっかけになった」「外からの目線で栗山を見ることができた」「次は実際のツアーに参加してみたい」という声が多数寄せられました。また、観光コンテンツとして期待する声も多く、「費用面で自走できるくらいの組み立てができれば今までにないコンテンツに成長する」といった声も。その一方で映像の学習教材としての活用や、野外学習コンテンツとしてのライブアートツアーの活用、小中学生によるライブアートツアーづくりなど、学校教育におけるライブアートツアーの活用について期待する声も多数あがりました。
 このほかにも、ライブアートツアーは農家や商店、企業等、従来から栗山町に住む住民と移住者、地域おこし協力隊の若者たちなど、さまざまな住民が関わることから「ライブアートツアーは人と人のつながりを増やし広げることにも生かせる」「(映像を見て)もともといる地元住民と移住の人たちが交流することで栗山町の食を広げていける可能性があると感じた」といった声も。さらには上映会への意見として「人と会話する機会の減った昨今、このような機会があり意見や感想が聞けたのがうれしかった」という声も寄せられました。