音楽劇「動物たちの夜曲」レポート①

夜の動物園でワークショップ!
舞台美術を担当する子どもたちが参加!!

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 「JAPAN LIVE YELL project in HOKKAIDO 2022」の一番の注目作といえば?

 そうです、札幌交響楽団と札幌の演劇シーンがコラボする音楽劇の第2弾!「動物たちの夜曲(セレナーデ)」です。

 初めてのコラボが実現した昨年は、札幌交響楽団とTEAM NACSリーダーの森崎博之、札幌座の斎藤歩が共演し、セルゲイ・プロコフィエフの「ピーターと狼」を上演。今回は、昨年メンバーの札響、森崎、斎藤に、オフィスキューの小橋亜樹も加わり、さらには札幌市円山動物園の全面協力を得て、斎藤歩がサン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」をベースにした新作を書き下ろします。

 まだ発表できないことが多い本作ですが、ひとつだけ言えることは、この音楽劇の舞台が「夜の動物園」だということ。そう、夜の動物園が舞台の音楽劇なんです!なんだか想像しただけでもわくわくしてきませんか。

 今回も舞台美術はアートで障害のある子どもの療育をサポートするペングアートが担当します。昨年は子どもたちが描いた動物たちの絵が大好評でしたが、今回は夜の動物たちを実際に見てイメージふくらませてもらおうと、8月6日(土)、円山動物園でワークショップ「夜の動物園ツアー」を実施しました。

 当日は、ペングアートに通う子どもたち10人がお父さんやお母さんと一緒に参加。円山動物園の朝倉卓也さんのガイドで誰もいない夜の動物園を巡りました。

 「暗くなると周りが見えなくなりますが、その分、耳をすませて、鼻をきかせて、音や臭いを感じてみてください。きっと普段感じたことのない動物園ならではの音や臭いに出会えるはずです」と朝倉さん。子どもたちは動物たちを脅かさないよう赤いセロハンを貼ったライトを持って、アジアゾウ、エゾシカ、ニホンザル、エゾヒグマ、ホッキョクグマなどを見て回りました。

 ゾウ舎では夜でも見える赤外線カメラでアジアゾウの動きをチェック。暗闇の中の動物たちの姿に子どもたちは興味津々の様子で目を輝かせていました。

 果たして、参加してくれた子どもたちは、この経験を生かしてどんな絵を描いてくれるのでしょう。公演当日はぜひ舞台美術にもご注目ください!(事務局 M)

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