新型コロナウイルスまん延によって私たちは多くのものを失いました。受けたダメージは予想以上に大きく、以前のように観客が劇場に戻ってくるのは、まだまだ先のことかもしれません。
しかし一方で、今回のようなパンデミックと向き合わなければならない時間があったからこそ、手に入れることができたものもあったはずです。
2020年、2021年と私たちは、全国20か所以上の地域で展開された文化庁の補助事業「JAPAN LIVE YELL project」に参加し、北海道会場として演劇はもちろん、音楽、オペラ、ダンスなどさまざまなジャンルの方たちと連携をしながら、観客の皆さんと一緒に生の舞台を創造し、コロナ禍で消えそうになっていたLIVEの灯をまちにともし続けてきました。そのジャンルを超えたつながりと、つながることで生まれた数々のLIVEは、まさにCOVID-19パンデミックにより気づかされ、生み出すことができたものだったといえます。
2022年も「JAPAN LIVE YELL project」がはじまります。私たちはこの2年間で培ったさまざまなつながりをベースに、さらに地域と舞台がつながることで生まれる新しい可能性をLIVEを通して考えていきます。
いまLIVEにできることは何か。これからの文化芸術に必要なものは何か。本年度の「JAPAN LIVE YELL project in HOKKAIDO」は、その答えを、観客の皆さんと一緒にLIVEを通して考える機会でもあります。
ぜひ会場に足をお運びください。スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。
札幌演劇シーズン実行委員会
演劇創造都市札幌プロジェクト/北海道演劇財団/コンカリーニョ/BLOCH/札幌市教育文化会館(札幌市芸術文化財団)/
北海道立道民活動センター(道民活動振興センター)/北海道文化財団/ノヴェロ/札幌市
北海道教育大学岩見沢校 芸術文化政策研究室
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会