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北海道シアターカウンシルプロジェクト企画「地域と舞台をつなぐクリエイティブ講座」
応募締切8月13日(土)まで延長

1.企画趣旨
企画力を磨きライブアートの力で地域に活力を。
人口減少や少子高齢化などを要因とする様々な課題が顕在化しているいま、私たちは従来の概念にとらわれない発想で地域に活力と発信力を創出していくことが求められており、文化芸術もまた、こうした課題に対して、従来以上に真剣に向き合うことが求められています。 札幌演劇シーズン実行委員会では、文化芸術を取り巻く環境が大きく変化し、求められる役割がより具体的で多様化していることを受け、北海道教育大学岩見沢校芸術文化政策研究室、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会とともに、ポストコロナの北海道の文化事業を考える「北海道シアターカウンシルプロジェクト」をスタートさせ、プロジェクトの一環として「地域と舞台をつなぐ人材育成講座」を実施します。 音楽や演劇などの実演芸術がその力を発揮することができるよう、本講座では本年度「企画力を磨く」をテーマに、多様な視点で実演芸術の持つ力を引き出すことができる地域に根差ざした実行力のある人材の育成をめざしていきます。 これからの北海道を文化芸術の力で変えていきたい、そんな意欲あふれる方々のご応募をお待ちしております。

本講座の特色
本講座は、講師によるレクチャーのほか、実践力を養うワークショップや現場実習、レポートの作成・発表などで構成されています。多様なプロフィールを持つ受講者がひとつの場で学び合うことにより、必要な思考力やスキルを身につけることはもちろん、地域間のネットワークづくりにも取り組んでいきます。

2.講座内容

9/5  基礎篇「クリエイティブで地域の課題を解決する術を学ぼう」
地域にあるさまざまな課題をそれぞれに見つけながら、その解決策をクリエイティブ視点で解決する術を学んでいく講座です。座学では全国各地の自治体や地域企業のために実践してきた地域の課題を解決するクリエイティブワークの実例を紹介。ワークショップでは、地域ならではの課題の洗い出しから、解決するためのコンセプトメイキング、クリエイティブを活用した具体的な企画の立て方のコツを系統立てて導く方法論を伝えながら、参加者の方々に実践してもらいます。
日時
2022年9月5日(月)
・第1部(座学)10:30〜12:00
・第2部(ワークショップ)13:00~15:30
会場
札幌市教育文化会館 研修室301(札幌市中央区北1条西13丁目)

講師
田中淳一
クリエイティブディレクター
クリエイティブディレクター、コピー&シナリオライター。
早稲田大学第一文学部演劇専修卒業。広告会社を経てCreativity for Local, Social, Globalを掲げPOPS設立。38都道府県で自治体や地域企業のプロモーション、クリエイティブコンサル、グッドデザイン賞受賞展のクリエイティブディレクター、観光庁や文化庁事業のコーチも務める。国内外受賞歴、審査員歴、講演歴多数。著書に『地域の課題を解決するクリエイティブディレクション術』。

10/17  音楽篇「東京文化会館の音楽ワークショップ~企画実現へのプロセスと実践~」
東京文化会館が2013年からポルトガルのカーザ・ダ・ムジカと連携して取り組むワークショップ・リーダー育成プログラムと音楽ワークショップを実践的に学んでいただきます。館内のみならず都内の文化施設や教育機関、福祉施設等へと徐々に拡大し注目を集めている東京文化会館のワークショップ事業の現在に至るまでのプロセスや現状を紹介します。実際にワークショップも体験いただき、ワークショップを創作する際のポイント等を実際に携わるワークショップ・リーダーにより紐解きます。
日時
2022年10月17日(月)
・第1部(座学)10:30〜12:00
・第2部(ワークショップ)13:00~16:00
会場
札幌市教育文化会館 リハーサル室A (札幌市中央区北1条西13丁目)

講師
梶 奈生子(かじ なおこ)
東京文化会館 事業企画課長
東京文化会館 事業企画課長。
国立音楽大学声楽学科卒業。藤原歌劇団オペラ公演や新国立劇場との共催オペラ公演等の制作、江副育英会(現公益財団法人江副記念リクルート財団)新進アーティスト支援等を経て、東京文化会館50周年を機に現職に着任。東京文化会館の主催事業である創造発信や人材育成、教育普及、社会包摂の各事業展開に携わる。
講師
磯野恵美(いその えみ)
東京文化会館 ワークショップ・リーダー
東京文化会館ワークショップ・リーダー(育成プログラム第2期生)。
2014年度ポルトガルカーザ・ダ・ムジカ派遣研修生。
東京音楽大学フルート課程、音楽学課程卒業。演奏活動に加えて、都内を中心に文化施設や、幼稚園・小学校・社会福祉施設等で、音楽ワークショップを実施。LFJ「こどもたちの音楽アトリエ」出演。ロンドン交響楽団による日本でのプロジェクト等にも参画。慶應義塾大学院 政策•メディア研究科 在学中。
講師
古橋果林(ふるはし かりん)
東京文化会館 ワークショップ・リーダー
東京文化会館ワークショップ・リーダー(育成プログラム第5期生)。
2017年度ポルトガルカーザ・ダ・ムジカ派遣研修生。
東京藝術大学音楽学部楽理科、同大学院国際芸術創造研究科修士課程修了。現在、同大学院国際芸術創造研究科教育研究助手。乳幼児から大人まで幅広い層を対象に参加型ワークショップを実施するほか、特別支援学校や高齢者施設等でのワークショップ実施にも力を入れている。

11/7  演劇篇「老いと演劇〜超高齢社会におけるアートの可能性〜」
超高齢社会の課題を演劇というユニークな切り口でアプローチしてきた、OiBokkeShi。「老人介護の現場に演劇の知恵を、演劇の現場に老人介護の深みを」という理念のもと、従来の枠にとらわれない活動を展開。観客と俳優が一緒になって街へ繰り出し認知症の高齢者を探しに行く〈徘徊演劇〉や、認知症の人との関わり方を考える〈老いと演劇のワークショップ〉などを実施。座学ではOiBokkeShiの活動を紹介し、ワークショップでは〈老いと演劇のワークショップ〉を体験し、参加者の方々と超高齢社会におけるアートの可能性について考えます。
日時
2022年11月7日(月)
・第1部(座学)11:00~12:00
・第2部(ワークショップ)13:00~16:00
会場
札幌市教育文化会館 リハーサル室A(札幌市中央区北1条西13丁目)

講師
菅原直樹
OiBokkeShi主宰
1983年栃木県宇都宮生まれ。劇作家、演出家、俳優、介護福祉士。「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。 四国学院大学非常勤講師、美作大学短期大学部非常勤講師。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。平成30年(第69回)度芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)を受賞。

3.募集概要

応募資格
下記の①~⑤のいずれかに該当する方。講座別の申込可能(ただし、全3講座すべてに参加できる方を優先します)
①劇場などの文化施設や芸術に携わる団体に所属する職員や団員
②自治体において文化政策に携わる職員
③地域のまちづくりに携わる団体スタッフ、個人
④アーティスト・表現者・制作者・プロデューサー・アートマネージャー
⑤文化芸術活動やまちづくりに関心のある大学生・大学院生

定員
各講座 計20名程度 応募締切8月13日(土)まで延長

事業内容
全3回の講座開催のほか、「JAPAN LIVE YELL project in HOKKAIDO 2022」で行う音楽、演劇等の公演にスタッフとして参加していただき、実践力を養っていきます。

①受講生は本講座で行うすべてのプログラムに参加することができます。

②受講生は「JAPAN LIVE YELL project in HOKKAIDO 2022」が実施する音楽、演劇等の公演事業の企画、運営、評価にも携わりながら、実演芸術と地域社会をつなぐプログラムの企画・制作を実践的に学ぶことができます。

③受講生は期間中に行うオンラインミーティングに参加していただきます。(オンラインミーティングに必要なマイク・Webカメラ、インターネット通信環境などは各自でご用意いただきます)。

④受講生は公開成果報告会において、口頭発表等で成果を発表していただきます。

⑤受講生は、受講した回について報告する受講レポートを提出していただきます。受講レポートは、JAPAN LIVE YELL project in HOKKAIDO 2022 のウェブサイトに掲載されるほか、年度末に刊行される報告集に採録される予定です。(※事業内容は状況により変更になる可能性があります)

受講料
無料(交通宿泊費がかかる場合は、受講者負担となります)

3.応募方法
参加ご希望の方はこちらの専用フォームからお申し込みください。

4.お問い合わせ
jlyp.hokkaido@gmail.com

本プロジェクトでは新型コロナウイルスの感染拡大防止に細心の注意を払い、関係機関と連携し予防衛生管理を徹底してまいります。つきましては感染防止対策について公式サイトにて発表をさせていただきます。 必ず内容を確認の上、ご参加ください。ご理解ご協力をお願いいたします。

北海道シアターカウンシルプロジェクトとは?
北海道シアターカウンシルプロジェクトは、地域と舞台芸術をつなぐ新しい文化芸術支援のあり方について検討・検証をしていく場です。現在、全国各地で立ち上がっているアーツカウンシルの取り組みなどを参考にしながら、しかしその方法論だけにとらわれることなく、舞台芸術を起点に文化全域を俯瞰しながら北海道に必要とされる支援のあり方を地域とともに広く柔軟な発想で考え、試行するプロジェクトです。

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