プログラム

まちなかギャラリー

アーティスト・イン・レジデンスプログラム

「みせたこともなく、みたこともない」

写真

北海道・札幌で活動する、または深いゆかりのある美術分野アーティスト2名/組が、新しい作品・プロジェクトの創作・制作に向け改めて「さっぽろ天神山アートスタジオ」を一時的な制作場所、活動拠点としてリサーチベースの作品・プロジェクトの試作を目指して、滞在制作活動を行う。アーティストが切磋琢磨する制作プロセスは、オープンスタジオ、活動報告会、アーカイブなどを通じて、同時期に滞在しているほかのアーティスト、来館者、鑑賞者と「招聘アーティストの経験」を共有を試みる。

開催情報

開催日

◎レジデンス期間(40日間):2020年1月8日(金)〜2月16日(火)
◎オープンスタジオ:レジデンス期間内毎週日曜日13:00〜17:00
◎滞在制作活動報告会(展示とアーティスト・トーク):2月11日(木・祝)〜14日(日)

【イベント内容】
■成果発表展示
日時:2月13日(土)-2月14日(日) 13:00-21:00
会場:さっぽろ天神山アートスタジオ 1F展示スペース
■アーティスト・トーク
日時:2月14日(日) 14:00-16:00
会場:さっぽろ天神山アートスタジオ1F交流スタジオ

会場

さっぽろ天神山アートスタジオ

札幌市豊平区平岸2条17丁目1番80号(天神山緑地内)

入場無料

参加アーティスト

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    岡 碧幸

    この作品は「物質的な環境の状態と、パソコンやスマホで見る数字や文字などの情報は、どうつながっているのか?どうすればつながっていると感じられるのか?」という問いから始まりました。ここでは、大気や磁石や金属や人の動きが、お互いにスイッチとなり場を作っていく仕組みを作りました。手触りのあるものとないものに囲まれて選択し続ける日々に、他の人や物や環境への責任と親密感を、どう感覚として持ちうるかを考えます。

    岡碧幸 / Miyuki Oka
    札幌生まれ。リサーチベースのアーティスト。北海道大学農学部で環境生命地球化学を専門としたのち、Royal College of ArtにてInformation Experience Designを学ぶ。情報、科学、技術の見地から物質や現象を観察し、自然と都市の生態系、生命と非生命、自己と非自己などの関係性を探るプロジェクトを行う。STRP ACT 2020ほか受賞。主な展示に、RCA 2020(オンライン、 2020)、 Grantham Art Prize Exhibition(Imperial College London; RCA Dyson Gallery、 2019)など。

    https://miyukioka.com/
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    真砂 雅喜

    私はこの機会に個人との密談・密約に基づく「パーソナリー・エンゲイジド・アート」という作品形態を仮定し、挑みました。今回は札幌という都市に暮らす人々に焦点を当て、密談を基に相互にカミングアウトできる関係を探りつつ、個々に内在する社会的弱者性・マイノリティ性についてなどを見つめ直す機会をつくりました。さらに密約の上で協働者がパフォーマンスを実行。この報告会ではその行為を撮影した写真を途中成果として展示する予定となります。

    真砂雅喜 / Masayoshi Masago
    1976年札幌市生まれ。熱力学の概念である「エントロピー」をテーマの主軸に据え、エネルギー資源を担保として永久的と唱われる半永久的なデジタルイメージと、非永続的で脆弱な身体との差異について考察・問い直しを行う作品を制作してきた。初期の身体性と暴力性の強いパフォーマンス映像作品から、実存と本質の狭間を往来するようなビデオインスタレーションへの変遷を経て近年に至る。主な展覧会に「Stepping Across Boaders(北海道立近代美術館、札幌、2004年)」、「前衛へのオマージュ(北海道立三岸好太郎美術館、札幌、2005年)」、「Born in HOKKAIDO(北海道立近代美術館、札幌、2007年)」、「Nameless Landscape」(札幌文化芸術交流センター SCARTS、札幌、2019年)、など。

    http://masayoshimasago.com/index.html

お問い合わせ

公募・プログラム担当:小田井(さっぽろ天神山アートスタジオ内)
電話 011-820-2140
mail: application@tenjinyamastudio.jp