パインソー公演
「ワタシの好きなぼうりょく」
脚本:川尻恵太(SUGARBOY) 演出:山田マサル
2022.2/1火〜6日
この物語が生まれたのは2010年。遡ること12年前だ。
干支が一周する間、世界はがらりと表情を変えた。
フィクションの世界とノンフィクションの世界は肉薄し、
ありえない事を、実はありえる事なのだと受け入れる事にも慣れてしまった。
そんな中、ぼうりょくは様々な形で我々に降りかかった。
形のあるぼうりょくも、形のないぼうりょくもだ。
ぼうりょくは消えず、威力を増した。
それでも我々は信じざるを得ないのだ。
ぼうりょくの向こうにさえ、何かしらの希望があるのだと。
■キャスト
戸澤亮/西田薫(札幌座)/横尾寛/小島達子(ELEVEN NINES)
ツルオカ/氏次啓/泉香奈子/吉井伶衣(劇団しろちゃん)
渡邉ひかる/ヒロシエリ※
瀧原光(NORD)/伊藤節生※
※はダブルキャストとなります。
■スタッフ
舞台監督:上田知 照明:新木拓朗((株)アーツ) 音響:奥山奈々 舞台美術:高村由紀子 助演出;村田こけし(メロトゲニ)
演出部:上田純平 衣装:アキヨ(jellyfish)
楽曲:あらいふとし(one cake size feathers) 映像:おしりマグナム
制作:tattinc.、鶴岡ゆりか 協力:AIR AGENCY、札幌演劇人育成委員会 企画制作:パインソー/Pyloninc.
長所は短所と言いますが、パインソーは演劇の長所を
長所のまま舞台上で展開させているのでかっちょいいです。
鋭くて、クセがありつつ、バカであることに誠実。
うん、かっちょいいです。
福原充則(脚本家・演出家)
様々なエピソードがシュルリアリスティックにつながり錯綜する魅力的な舞台。 歯ごたえのある川尻の脚本を演出の山田ががっちりと受け止めた力作だと思う。
題名に「ぼうりょく」とあることから、見る前は正直「『エロ、グロ、ナンセンス』の こてこてだと嫌だなあ」と苦手意識を持って観劇に臨んだが、まるっきり違った。 ナンセンスはナンセンスなのだが、時に深い哲学的とも言える考察が折り交ざった “センスのあるナンセンス”なのだ。
『切実な問い』があり、断片的な映像で返答される。 それがサブリミナル効果のように、脳裏に焼きつきます。本能的で、哲学的。 悲哀すら感じるほど切実なのに、笑いがこみ上げてくるような… 不思議な作品でした。
札幌市教育文化会館 小ホール
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パインソー (※平日11:00〜18:00)
TEL:011-252-9388
Eメール:info@paingsoe.com