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2020.9.24

札幌演劇シーズン2021-夏の参加作品が決定しました。

札幌演劇シーズン2021-夏は、2021年7月24日〜8月21日までの約1か月間、5作品を上演する予定です。
「劇団words of hearts」「のと☆えれき」が初参加となるほか、かでるホールでは「もえぎ色」がミュージカルに挑戦します!
「イレブンナイン」や「きまぐれポニーテール」も久々の登場!今回もバラエティに富んだ札幌生まれの作品をお届けします。どうぞご期待ください。

札幌演劇シーズン2021-夏 参加作品は以下の通りです。

・劇団words of hearts「ニュートンの触媒」
・ラボチプロデュース・のと☆えれき「私の名前は、山田タロス。」
・きまぐれポニーテール「King of Rock'n Roll」
・イレブンナイン「プラセボアレルギー」
・もえぎ色「BIG Singer Glorious」


今回の上演作品の選考にあたったプログラムディレクターの斎藤歩氏(北海道演劇財団芸術監督)より、
各作品について下記のとおりコメントをいただきました。ぜひ、ご一読ください。

札幌演劇シーズン2021-夏、作品選定にあたって

<1>劇団words of hearts「ニュートンの触媒」
町田誠也くんのオリジナル作品で、初演の時から一定の評価があった作品で、当初は2021冬の公募に応じてくれたのですが、その際に町田くんとお話をさせていただき、しっかりと準備期間をとって戯曲と演出を再構成しようという話になり、2021夏の参加となった作品です。ナイロン合成を観客の目の前で実現する場面が素晴らしく、そこの見せ方をより効果的にする演出プランの変更と、実在した科学者の人間としての負の側面に対する彫り下げを行うことで、ドラマをさらに骨太にして、演劇シーズンに出品させていただきます。

<2>ラボチプロデュース・のと☆えれき「私の名前は、山田タロス。」
能登英輔くんと小林エレキくんという、札幌でも人気の二人の俳優による丁々発止のドラマで、こういう小規模でも実力のある俳優による作品がシーズンには不可欠であり、プロデューサーの小室明子さんからの提案を受け、吟味し、判断しました。全国各地でも公演を繰り返している札幌を代表する二人の俳優の二人芝居です。そろそろベテランと呼ばれなければならない二人の俳優にとっても、正念場となることを期待して選ばせていただきました。

<3>きまぐれポニーテール「King of Rock'n Roll」
 2018年の夏に初めて演劇シーズンに参加した際、若い感性を吹き込んでくれたこのカンパニーに、「次はどんなことをやりたい?」と主宰する寺地ユイさんに相談したところ、明確に数年間のビジョンを語ってくれて、その一つにこの作品のシーズンへの出品が位置付けられていました。戯曲を読み、記録映像を見せていただき、演劇シーズンを利用してステップアップできる可能性を感じ、期待を込めて選ばせていただきました。

<4>イレブンナイン「プラセボアレルギー」
以前、公募に応募して落選した作品だそうです。戯曲を読み記録映像を見せていただき、作・演出の納谷真大くんともお話させていただきました。納谷くんが実現したい劇世界は明確にあり、リライトすることで、戯曲の問題点と演出の課題を克服すれば、転換期を迎えている彼のカンパニーにとっても、この作品の再構成に取り組むことがプラスになると感じ、選ばせていただきました。

<5>もえぎ色「BIG Singer Glorious」
「かでるホールでやりたい」。多くのカンパニーが大きな会場での上演に尻込みする中、唯一自分から「大会場で」と名乗りを上げてくれたのが、もえぎ色代表の光燿萌希さんでした。戯曲やダンスの見せ方などにも手を加えて、元気なファミリーミュージカルを夏のかでるで上演してくれることを期待しています。集客に対しても貪欲で、こうした貪欲なエネルギーが夏のシーズンに活力を与えてくれると思います。


札幌演劇シーズン プログラムディレクター
斎藤 歩

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