劇団紹介

札幌座 札幌座

札幌座は、TPS(シアタープロジェクトさっぽろ)として1996年に北海道演劇財団の付属創造集団として発足し、2012年4月、北海道で演劇活動を目指す演劇人が共同で活動する場となるよう「札幌座」と名称をあらためました。民間でありながらもパブリックな役割を帯びた札幌の中核演劇創造集団として、専属メンバーのほか、他劇団で活動する人も参加し、作品ごとに多様な演劇人たちと世界の名作や北海道を描く創作劇を上演しています。

website : https://www.sapporoza.com/

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斎藤歩

斎藤 歩

演出
北海道演劇財団芸術監督[俳優・劇作家・演出家]

最初、吉岡潤三さんの手記を読んだ時、人々が備え持つ懐の大きさに驚きました。憎しみあい殺し合う、戦争をしていた者同士が、共生するために混住し、互いの心を通わせる過程に驚きと希望を感じて、山田百次君に戯曲を依頼。アリョーナさんとも出会えたことで2018年に初演することができました。そして上演後には、その反響の大きさに再び驚かされたのです。身近にこんなにもサハリン出身の人がいたことを知りませんでした。戦後サハリンから北海道に帰国した人たちは、かなり長い間我慢を続けてこられたのだという事を知りました。我慢を強いられ続けてこられたのだと。
北海道では今年の2月以降、多くの演劇人と演劇ファンがじっと我慢を続けてきました。これまで味わったことのない我慢の日々です。晴れて安心して劇場のドアをくぐることができる夏を心待ちにしています。

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