新着情報

2020.9.7

札幌演劇シーズン 2020-夏は無事終了しました。
数々のご支援、誠にありがとうございました。

 2020年9月5日をもちまして、札幌演劇シーズン2020-夏は、最終公演作品であった札幌座「フレップの花、咲く頃に」の最終日より数えて2週間が経過しました。WHOが新型コロナウイルスの潜伏期間と認めている12.5日を越えましたが、今回の演劇シーズンに参加したすべての俳優・スタッフ・関係者、そして劇場に足を運んでくださったお客様の中から、発熱・発症の報告はなく、演劇シーズンの上演による集団感染は発生しなかったと判断し、無事に終えることができたものと考えております。
jpg  全国に先駆けて劇場のステージドアを開け、観客を招いた1か月近い演劇のライブフェスティバルの開催を決意した私たち札幌演劇シーズン実行委員会の挑戦は、ここで一つの区切りを迎えることができました。このように困難な状況の中、私たちの挑戦をご理解くださり、ご支援くださった皆様に、改めて深く深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 今年2月以降、感染症の急激な拡大に直面していた札幌では、3月、4月、5月、そして6月も、ほとんどの劇場演劇が中止や延期となり、劇場にお客様をお招きするのはしばらく無理ではないかという状況でした。そんな札幌において、劇場演劇の灯を消すまいと私たち札幌演劇シーズン実行委員会では対応策の検討を重ねて、7月23日シアターZOOでのキッズプログラム・劇のたまご「ぐりぐりグリム~長靴をはいた猫」の上演を皮切りに、札幌演劇シーズン2020-夏をスタートさせました。
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シアターZOO企画 劇のたまご
「ぐりぐりグリム 〜長靴をはいた猫」
 観客収容数を半分以下に抑え、劇場内の換気・消毒を徹底し、すべてのお客さまにも手指消毒・靴底消毒・検温・マスク着用へのご協力もお願いし、入退場時には厳密な密集を避ける対策にもご協力いただいた上に、すべてのお客様の連絡先をお預かりした上での上演でした。お客様以上に徹底した対策を、出演者・スタッフ・関係者全員にも課し、劇場入りする前、稽古段階から毎日の検温・体調報告と記録、発熱者が現れた場合の連絡体制と対応策の確立、フェイスシールドを着用したリハーサル、客席最前列からアクティングエリアまでの距離の確保、会食・面会の自粛などの行動抑制にも、すべての関係する演劇人が取り組み、徹底しました。劇場を運営するスタッフの苦労も並大抵のものではありませんでした。それでも「劇場からは集団感染を絶対に発生させない」という熱意で、1ヵ月真夏の札幌の劇場で、お客様を迎え、ご協力をお願いし続けました。
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「ヘリクツイレブン」
 実行委員会のメンバーでもある札幌市の市民文化局の皆様の気苦労も相当なものだったと思います。全国に先駆けて観客を招いたうえでの主催事業を安全に開催するにはどうすればいいのか。すべての劇場に文化振興課の職員の皆さんが下見に訪れ、客席の形状、舞台との距離、受付の導線などをチェックするだけでなく、川上市民文化局長からは「札幌演劇シーズン2020-夏、開催にあたって」という次のようなメッセージも頂きました。
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劇団怪獣無法地帯
「ねお里見八犬伝」
 『文化芸術は市民の生活にとっては欠かすことのできないものです。今回の演劇シーズンは、自粛が解除されてから初めてと言って良い文化芸術関連の大きな事業となります。今回の事業の成功は、文化芸術活動を行う方たちにとって大きな励みになり、また、見にこられる市民の皆さんにとっても安心して文化芸術鑑賞を行うきっかけに繋がるものと考えます。そして、更には、皆さんが今回行う対策が、今後、他の様々なイベントを開催するにあたっての見本となっていくものと思います。既に各劇場、各劇団で対策を講じられているものと聞いてはおりますが、どうか今一度緊張感をもって取り組んでいただければと思います。』
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札幌座
「フレップの花、咲く頃に」
 2020年9月5日、すべての関係者・観客の皆様から発熱・発症の報告が認められず、札幌演劇シーズン2020-夏は、安全に終えることができたと考えております。客席数を半減させたため、実際に劇場でご観劇くださった観客数は、有料配信でご観劇くださったお客様の数を合わせても、これまでで最も少ない数となりました。しかし、このような時期にこれほど多くの道民・市民が劇場に生の演劇を観に来て下さり、拍手を送ってくださったこと。そして、力強い反響をくださったことは私たちにとって大きな財産となりました。

 終演後、ウェブ上でのアンケートにお寄せ下さったご意見の多くが「感染症対策を徹底してくれていて安心して観ることができた」というものでした。このような時期に、私たちの挑戦にご理解をくださり、ご支援をくださった皆様には、本当にご心配をおかけしましたが、皆様と観客の皆様のおかげで、以上報告させていただいたように、無事に演劇シーズンを終えることができました。

 札幌の劇場演劇の挑戦は今後、11月の札幌劇場祭、そして次回「札幌演劇シーズン2021-冬」へと続きます。全国に先駆けた慎重な挑戦を今後も継続し、札幌を演劇で豊かにする取り組みを継続する所存です。今後もご理解・ご支援をお願い申し上げます。

2020年9月7日
札幌演劇シーズン実行委員会

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