札幌演劇シーズン2021-冬の公演日程・参加作品が決定しました。
札幌演劇シーズン実行委員会がこのほど開催され、「2021-冬」シーズンの公演日程や参加作品が決定しました。
札幌演劇シーズン2021-冬 参加作品は以下のとおり。
●yhs「
1月23日(土)~1月30日(土)
会場:PATOS
●劇団コヨーテ「優しい乱暴」
1月30日(土)~2月6日(土)
会場:コンカリーニョ
●RED KING CRAB「ありあけ」
<TGR札幌劇場祭2019最優秀作品>
2月6日(土)~2月13日(土)
会場:シアターZOO
●座・れら「空の村号」
2月11日(木・祝)~2月18日(木)
会場:やまびこ座
●きっとろんどん「コントラスト」
2月13日(土)~2月20日(土)
会場:BLOCH
札幌演劇シーズン2021-冬は、2021年1月23日(土)~2月20日(土)までの約1か月間、市内5劇場で5作品を上演します。初参加のRED KING CRAB、久々の参加となる劇団コヨーテや座・れら、さらには人気のyhsやきっとろんどんと、今回もバラエティに富んだ札幌生まれの作品をお届けいたします。
なお、この秋、プログラムディレクターに就任し、今回の上演作品の選考にあたった斎藤歩氏(北海道演劇財団芸術監督)より、選考経過や各作品について、下記のとおりコメントをいただきました。ぜひ、ご一読ください。
札幌演劇シーズンのプログラムディレクターとして最初のシーズンとなる2021-冬の5作品を選ばせていただきました。
札幌で活動をするユニットや劇団の主宰者24名と直接お話をさせていただき、向こう5年間程度、それぞれの活動の方向性や演劇シーズンへの出品の可能性、希望などについてリサーチを行ったほか、数件の公募に応じてくれた作品の主宰者とも面談・相談して決めさせていただきました。
PATOSで公演する「
コンカリーニョで公演するのはcoyote「優しい乱暴」です。主宰者の亀井くんの活動は一軒過激に見える部分もありますが、実はとても地道で、評価に値すると感じていました。これも劇団の初期作品で、評価も高く、今回新たな出演者を迎えることで作品の精度も高まることが期待でき、広めの舞台で創作したいという事もあり、コンカリーニョでやっていただくことにしました。亀井くんがやりたいように伸び伸びとやれる環境を用意してあげられたらと考えています。
シアターZOOで公演するRED KING CRAB「ありあけ」は、2019年度のTGRで大賞を受賞したことで、優先的に選考に加えられました。しかし私としては、あの作品には数々の問題があり、まず戯曲の構造の弱さを克服できなければ演劇シーズンでの上演は難しいと考えていました。ただ、作・演出の竹原圭一くんの創作に対する熱意やしつこさには評価に値する点もあり、悩みましたが、戯曲と演出にアドヴァイスを加え、彼が舞台で実現したいことを少しだけ整えてあげることで、作品の魅力を観客に届けることができると判断しました。
やまびこ座で公演する座れら「空の村号」は、2011年の東日本大震災から10年という節目での上演という演劇的な意義に注目しました。初演時の記録映像を見て、戯曲を改めて読み込むと、演出にもっと演劇的な工夫を加えることで、この戯曲が持つ魅力をもっとシンプルに押し出せるのではないかと、演出担当の戸塚さんに提案し、配役を大幅に変更することや、出演者数を思い切って減らすことなどを提案し、検討していただいています。
BLOCHで公演するきっとろんどん「コントラスト」は現在の彼らの勢いを象徴する作品で、今の彼らでなければ現わせないものを感じ、選ばせていただきました。若い演劇人による札幌での創作の今を代表する作品であると感じました。再演の難しさを乗り越えることができるかどうか。ハチャメチャなようでお行儀がいいところが彼らの魅力でもあるのですが、私には少し物足りないので、初演時よりも確実にレベルもパワーもアップした「コントラスト」を観ていただけるように、注視していかなければと感じています。
以上、5劇場それぞれに顔つきの異なる個性的な5作品を配置することができたのではないかと感じています。私の呼びかけに応じてくれ、私の話を聞いてくれ、私に話を聞かせてくれた数々の札幌の演劇人の皆さんに感謝しています。
札幌演劇シーズンプログラムディレクター
斎藤 歩