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2016.6.16

札幌演劇シーズン × 札幌開成高校
演劇ワークショップをはじめました。

(ちょっと今回は長くなります)
とかく敷居が高いと言われる演劇の世界。美術や音楽は学校で習う機会もあり、人それぞれ温度差はありますが、それなりに親しみがあるはずです。でも演劇はどうでしょう。。。。。

一人でも多くの方に演劇に振り向いてもらい、演劇シーズンに足を運んでもらうためには、まず演劇に興味を持ってもらうことが必要。そう考えた札幌演劇シーズンでは、今年、高校生を対象とした演劇ワークショップを行うことになりました。

この夏は札幌開成高校で実施。札幌開成高校ではいま、文部科学省から指定を受けスーパー・グローバル・ハイスクールという取り組みを進めています。

この取り組みは、「高等学校等において、グローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、将来国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る」というものです。

具体的には生徒たちがいくつかのグループをつくり、それぞれが社会が抱える課題を見つけ出し、それを解決すべく研究を行っています。

この中のグループのひとつが、ありがたいことに「演劇によるまちづくり」をテーマに活動を進めており、演劇の持つ力を活用して社会問題へアプローチしようとしています。そんな面白そうなことをやっている高校生を手伝わないわけにはいきません。

「ならば」と札幌演劇シーズンがお手伝いすることになり、社会的に大きな問題となっている特殊詐欺を演劇化し、地域の人たちに観ていただくことになりました。

学内で参加希望者を募ったところ、中等部から10名の生徒が応募してくれました。

6月13日(月)に第1回目のワークショップを開催。今夏のシーズンに「四谷美談」で参加するyhsのリーダー・南参さんがつくった台本を使い、早速、練習を開始!

ちなみに特殊詐欺、ご存じですか。そう、オレオレとか架空請求とか、聞いたことがありますよね。被害総額は北海道だけで年間9億円というから驚きです。手口はさまざまですが、今回は代表的な手口を扱った台本を6本用意。いずれも10分程度の短編なのですが、第1回目のワークショップでは、この台本を参加者で声を出して読み合わせ、中から実際に上演する3本を選びました。

演劇なんてはじめてという人がほとんどでしたが、生徒たち、やるもんです!笑い声も聞こえ、あっという間の2時間。

次回はキャスティングを行い、いよいよ本格的な稽古がスタートします!どうなっていくのか、、、、乞うご期待!!!

いま、演劇はまちづくりやコミュニケーション教育のツールとして、その力に注目が集まっています。劇場で観る、ということはもちろんですが、それ以外にも演劇にはさまざまな使い方があります。その使い方を知っている演劇人が、演劇に通じるいろいろな入口を用意して、演劇に関心を持ってもらい、それをきっかけに劇場にも足を運んでいただく。

札幌演劇シーズンはささやかながら、そんな取り組みを始めました。多くの人に演劇の素晴らしさを知っていただく取り組みとしては、ちょっと遠回りをしているように思われるかもしれませんが、実はこれが一番の近道なのではないかと思います。

そんなわけで、
札幌演劇シーズン × 札幌開成高校、
これからも随時、活動内容を報告していきます。

どうぞご注目ください! ph.jpg

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