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劇団千年王國

「劇団千年王國」プロフィール

1999年設立。代表・作・演出である橋口幸絵が創り出す物語は、人間の感情を豊かに表現しているとの定評があり、テーマを徹底的に追求した華やかで芸術性の高い舞台は、観客を非日常の世界へと誘い魅了する。近年では東京や大阪・福岡・宮崎など道外での公演のほか、2011年には韓国の「光州平和演劇祭」に招かれ初の海外公演を行うなど活動の場を広げている(作品名:「贋作者」)。また、公演以外でも小中学校でのワークショップなど、演劇や音楽を通じて地域の人々と交流する活動にも積極的に取り組んでいる。

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演出家インタビュー

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橋口 幸絵

劇団千年王國代表
脚本家・演出家

「それは夢なのだ、世界中が平等になるというマルクスが描いた途方もない夢を、まだ世界中が覚めやらず見ている。」
かつて社会主義運動をそう称した人がいました。
「今なぜローザ・ルクセンブルクを?」と、60年代、学生運動に身を投じたみなさまに一斉に問われました。なぜ今、この社会主義運動家を取り上げるのかと問われれば、メルトダウン後のこの国に暮らす必然であったように思うのです。生まれて初めてのデモに参加し、パブリックコメントを書き、それまで命がけで演劇をしていたつもりだったのですが、今度は命がけで自分の生活を作りあげねばならず、オドオドと子供のように見渡した先に、ローザがひっそりと微笑んでいました。
「勇気を出し、あきらめることなく、そして微笑みながら。−どんなことがあろうとも。」 そう語るローザの言葉を聞き、私もまた、冷めやらぬ夢の続きを見はじめるのです。
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