「札幌座」プロフィール
札幌座の前身TPS(シアタープロジェクトさっぽろ)は、1996年に北海道演劇財団の付属創造集団として発足、2001年に劇団化。2012年4月、札幌でプロフェッショナルな演劇活動を目指す演劇人が共同で活動する場となるよう機構改革し、名称も「札幌座」に変更しました。専属メンバーのほか、他劇団で活動する人も加入できるシステムで、作品ごとに多くの演劇人が参加しています。札幌で年5〜6本の公演を行うほか、毎年、国内外のツアーも行っています。
Message
斎藤 歩
札幌座チーフディレクター
俳優・演出家・劇作家
移民の子である我ら道産子が、北海道で生きるということを選び、選ばされて今こうして北海道にいたり、いなかったりしているわけですが、北海道で演劇をする事を選び、ハイペースで続け40歳を超えた女たちが札幌座にいまして、それぞれのこの土地へのしがみつき方を改めて見つめ直した結果、この作品が生まれました。
20年を越えるキャリアを積み重ねて来た3人の女優たちによるバトルが見所です。すっかりベテラン女優となってしまった不器用な芸達者たちが、私には理解不能な人生哲学をそれぞれに構築し、それぞれに人生の折り返しを今、まさに駆け抜けて行くところです。ひたむきに走り続けるその姿は、時に愚かで、時にしたたかで、まだ彼女たちより若いあなたにも、既に彼女たちの年頃を越えたあなたにも、生きる希望を与えてくれるに違いありません。
劇場という名の沿道に立ち、小旗を振って、走り続ける人生のアスリートたちに声援を。