札幌を拠点に活動する演劇集団。演劇でしか表現できないもの、ライブならではのエンターテイメント性を追求しつつ、質の高い作品を生み出すことを目指す。富良野塾の卒塾生を中心に2004年に演劇ユニットイレブン☆ナイン」を結成。2008年札幌に拠点を移し、活動の場を舞台の他、CM、ドラマ、映画、ラジオなどへも広げる。2013年より企画・制作団体ELEVENNINESへと名称を変える。過去演劇シーズンでも上演した『12人の怒れる男』は過去4公演を合わせ計10,000人以上集客しており、札幌演劇界を代表する劇団のひとつである。
俳優・演出家・脚本家
ELEVEN NINES代表
「ひかりごけ」は、1944年、太平洋戦争の真っ只中に起こった、実際の事件をもとにした劇です。
劇中に「追体験」という言葉が出て来ますが、戦争体験もなく、壮絶な事件の被害者にも加害者にもなったことのない役者たちが、劇中劇を通して、その時代、その事件を「追体験している様」が劇になっている、少し複雑なメタ構造です。
役者が実際に起こった事件を追体験することで、何が生まれるのか、果たしてそれは観客の皆さまにとってどういう意味があるのか、興味深いものなのか、是非、目撃して、感じとってもらいたいです。決して、希望あふるる劇ではありませんが、世界中に我慢が強いられている今だからこそ、上演する意義があると私は信じております。