劇団紹介

劇団千年王國 劇団千年王國

劇団千年王國は、1999年に設立。代表であり、作・演出を務める櫻井幸絵が創り出す物語は、人間の感情を豊かに表現しているとの定評があり、テーマを徹底的に追求した華やかで芸術性の高い舞台は、観客を非日常の世界へと誘い魅了する。近年では東京や大阪・福岡・宮崎など全国、また韓国でも公演を行うなど、活躍の場を広げており、札幌を代表する劇団へと成長している。
また公演以外でも、小中学校でのワークショップなど、演劇や音楽、ダンスを通じて地域の人々と交流する活動にも積極的に取り組んでいる。

WEBSITE : https://sen-nen.org/

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櫻井 幸絵

櫻井 幸絵

劇団千年王國/劇作家・演出家

「贋作者」の初演は2002年。その前年、25歳で2万円だけ握りしめて上京し、新国立劇場で修行生活を送っていました。朝から晩までの稽古の合間に日本橋で落語を聞き、歌舞伎座の一幕見席のチケットを握りしめて4階まで駆け上がり、図書館で新劇の戯曲をむさぼり読む日々。初めて出会った日本の芸能の薫陶にむせ返りながら、なんとかその片鱗でも引き継いでやりてぇと息巻き、原稿用紙に鉛筆を叩きつけ生まれたのがこの作品です。
連日の超満員とブラボーの歓声で始まった初演から17年。「贋作者」は韓国、大坂、釧路、美唄、札幌と、様々な場所で豪華絢爛な花を咲かせました。けれども台本を開くと「本物になりてぇ」と呻くガンサクモンが鏡の中からこちらを見ています。「お前の正体はなんだ?」と臓腑を掴まれる、一番怖い作品でもあります。

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