劇団紹介

実験演劇集団 風蝕異人街 実験演劇集団 風蝕異人街

札幌、アトリエ「阿呆船」を拠点に東京でも活動。寺山修司作品の上演を目的に1997年旗揚。アングラ魂を内包しつつ質の高い作品創り、独特の妖しさと色彩感覚を放つ演出が定評。利賀演出家コンクール優秀演出家賞受賞を機に翻訳劇、古典劇も上演。身体訓練メソッドに取組み、身体詩劇の上演やワークショップも行っている。2012年ソウル小劇場祭、2013年テジョン演劇祭に招聘され無言劇を上演。札幌演劇シーズン2015-夏「青森県のせむし男」、2017-冬「邪宗門」に続き3度目の参加。

WEBSITE : https://www.geocities.jp/ijingai/

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こしばきこう

こしば きこう

実験演劇集団 風蝕異人街 主宰/劇作家・演出家

ギリシャ悲劇は難しく、とっつきにくいと言われていますが、この作品をよりわかりやすくするため、まず現代語訳を使い、ヴィジュアルを重視した動きのある何ものにも捉われないアングラ劇の手法を取り入れました。とにかく、おもしろい刺激的なギリシャ悲劇を創りました。観客のみなさんにも、この劇は言葉の動きを見て、身体の言葉を聞くことをお勧めします。そうすれば、この劇は新しいあなたのギリシャ悲劇になります。そのように創っていますから…。 さて、最初から激しい悲嘆と哀愁に満ちたこの作品のねらいは、まさに一般民衆の戦争の悲惨さを訴える寓意劇として現代人にもわかりやすく創りました。そして、身体が叫び、言葉が踊る新しいギリシャ悲劇を群集劇として、コロス役が主役となる身体スペクタクルな劇構成にしました。見どころとしては、コロス役の嘆きの感情をあたかもダンス劇のように発散させました。

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