劇団紹介

実験演劇集団 風蝕異人街

札幌、アトリエ「阿呆船」を拠点に東京でも活動。寺山修司作品の上演を目的に1997年旗揚し、未だにアングラという言葉で形容される魂の叫びを発しつつ、独特の妖しさと色彩感覚を放つ演出が定評。利賀演出家コンクール優秀演出家賞受賞を機に翻訳劇、古典劇も上演。身体訓練メソッドに取組み、身体詩劇の上演やワークショップも行っている。2012年ソウル小劇場祭、2013年テジョン演劇祭に招聘され無言劇を上演。札幌演劇シーズン2015-夏「青森県のせむし男」では全日程完売の快挙を達成。

WEBSITE : https://www.geocities.jp/ijingai/

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こしばきこう

こしば きこう

実験演劇集団 風蝕異人街 主宰/劇作家・演出家

これは自らもまた変貌していく表現者である寺山修司の思想性を受け継ぎ、それに現代的解釈を加えた作品である。いわゆる現代の「姥捨て物語」なのである。つまり母と子の愛憎を解く鍵がこの物語の中に隠されている。そのテーマは過去と現在が一瞬にして交錯する時間の中で解放され、マゾヒズム的な匂いと肉体の極端なまでの動きを加えた黒子たちの群集劇として成立している。
この劇の見どころはこの世の異質なものたちを「邪宗」として決めつける風潮に対し、虚構と現実のはざまで自問自答させる演出手法である。そしてそれを壮大な叙事詩として音楽を駆使し、光と闇の中で自分自身の記憶を発見させる―たかが言葉で作った世界を言葉で壊すことがなぜできないのか。
引き金を引け!言葉は武器だ!想像力は武器だ!

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