実験演劇集団 風蝕異人街 公演
「邪宗門」
作:寺山修司 演出:こしばきこう
2017.2/18土〜2/25土
黒子に操られた登場人物たちは「姥捨て」を演じる。黒子の群れが常に登場し、俳優をたぐり寄せ、操っていく。登場人物を演じる俳優とそれを操る黒子。そして、その黒子を操るのは作者であり、その作者を操るのは夕暮の憂鬱と一服の煙草である―。
虚構と現実が入り交じり「演劇とは何か」を問い続けた寺山修司の演劇論を舞台化し、「革命の演劇ではなく、演劇の革命化」を唱えたミュージカル作品。
■キャスト
三木美智代/堀きよ美/稲川実加/平野たかし/倖田直機/こいけるり/祓川サヲリ/太田有香/剣崎薫/九十九レイナ/汝/宮森峻也
村上友大/リンノスケ/小林あかね/高城麻衣子/興膳津/阿部樹子 ほか
[ダンサー] 黒田美幸/牛島有佳子/柴田詠子/山本由梨/本谷裕子/坂本菜々子
[簪組] 宮野入恵美子/山内紀子/田中瑞枝
[新芸能集団 乱拍子] 村場踊
■スタッフ
照明:こしばきこう、佐藤律子
音響:佐藤慎哉
舞台監督:佐藤駿
舞台スタッフ:秋山倫瑠
制作スタッフ:長谷川碧、岡谷友美、山口祐佳
制作:実験演劇集団「風蝕異人街」
Special Thanks:劇団池の下(東京)
『この演劇は人間の革命であり、言葉を増殖し変容させる』
この劇は2001年「かでる2・7」で「北海道舞台塾」企画によって上演されたものであるが、当時も満席に近い観客のド肝を抜いた北海道では異質、異色の舞台芸術であった。つまり、寺山修司作品を得手とする演出家こしば きこうは、詩や小説も書くが、特にこの作品は彼の得意な群集劇としての一大叙事詩を作りあげ、より視覚的に演出した。そして腐蝕した現代社会にメスを入れた。つまり人間の暗部を浮かびあがらせ、観客を異次元に導いてしまった。当時わざわざ観に来ていた寺山修司の朋友である世界的文化人類学者、故山口昌男氏も、この『邪宗門』を絶賛して、次の『疫病流行記』も観に来ていた。そして感動した山口昌男氏はこしば きこうを北海道の寺山修司とホメあげていた。寺山修司の言葉で、「どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう!」を今のこしば きこうに、そのまま贈りたい。彼の想像力は底知れぬ力を持っている。とにかく、この劇はおもしろい。この劇は私が若い頃、東京で演劇に触れていた当時より、アングラ的でよりシャープな切り口を見せていた。これはまさに、今が旬の、目が離せない異色のすぐれた劇である。
この邪宗門はすごい刺激的で既成の演劇を超えたすばらしい舞台だ。(40代・会社員・男性)
異質のものを排除する今の社会風潮に反逆するこの芝居には感動しかなかった。(20代・学生・男性)
生活支援型文化施設
コンカリーニョ
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HP:https://www.concarino.or.jp/
Mail:mail@concarino.or.jp
[アクセス]JR「琴似駅」直結
※駐車場はございませんので公共交通機関をご利用ください。
実験演劇集団 風蝕異人街
TEL:090-8272-4299
Eメール:ijingai@hotmail.com