女子大生夜回り企画第1弾「夜の稽古場参観日」

女子大生夜回り企画第1弾「夜の稽古場参観日」
 札幌演劇シーズンの女子大生スタッフと、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の女子大生スタッフが、ペンとカメラを持って夜な夜な札幌演劇シーズン参加劇団の稽古場を訪ね歩くコラボ企画「女子大生 夜の稽古場参観日」。
 作品について聞きました。演出家や俳優に聞きました。知っているようで知らないスタッフの仕事についても聞きました。おすすめの本についても聞いてみました。つくり手が語る演劇の魅力と演劇への熱い思い。つくり手と観る側の距離をギュギュッと縮める新企画です。果たして女子大生の運命やいかに。(※ときどき男子大学生も登場します)
 札幌演劇シーズンの女子大生スタッフと、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の女子大生スタッフが、ペンとカメラを持って夜な夜な札幌演劇シーズン参加劇団の稽古場を訪ね歩くコラボ企画「女子大生 夜の稽古場参観日」。
 作品について聞きました。演出家や俳優に聞きました。知っているようで知らないスタッフの仕事についても聞きました。おすすめの本についても聞いてみました。つくり手が語る演劇の魅力と演劇への熱い思い。つくり手と観る側の距離をギュギュッと縮める新企画です。果たして女子大生の運命やいかに。(※ときどき男子大学生も登場します)

その5 イレブンナインあっちこっち佐藤さん」時間割

「あっちこっち佐藤さん」の脚色・演出・出演の納谷真大さんと、出演の明逸人さんにお話を伺いました。

舞台監督の上田知さんにお話を伺いました。

インタビューダイジェスト動画

お話を伺った上田さんには「おすすめの本」も紹介していただきました。

インタビュー詳細は、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の特集ページをご覧ください。

住永 梨帆さん

北海道教育大学岩見沢校芸術スポーツビジネス専攻2年、
札幌演劇シーズン事務局でインターンシップ中

 「舞台監督」という仕事に対する考えが今回の上田さんのインタビューを経て、大きく変わりました。私は演劇における舞台監督の立ち位置や実際にされているお仕事の内容がよく分かっていませんでした。しかし、インタビューを通して舞台監督とは作品の「全て」の物事と「全て」の人に関わっている、まさに演劇の「全て」であると知りました。その仕事の幅広さに驚くと同時に、何故今まであまりフォーカスされてこなかったのかが不思議に感じました。ほとんど表舞台には出ず、縁の下の力持ちに徹する姿は最高に格好いいなと思いましたが、舞台監督という存在をもっと知ってもらいたいとも強く思いました。俯瞰する事、作品の設計図を組み立てる事など、上田さんのおっしゃっていた事は決して簡単なことではありません。その簡単ではない仕事をされている舞台監督の存在を知れたことで、また違った視点で演劇を楽しめるのではないかと思いました。
 納谷さんと明さんからは、演劇に対する熱い想いがひしひしと伝わってきました。特に納谷さんが何度も繰り返しおっしゃっていた演劇における「言葉」の存在について、演劇とは言葉を発する格闘技であり、言葉と肉体のMIXであるというお話にはなるほどなと思いました。演劇は一種のコミュニケーションツールで、その中で言葉は本当に大きな役割を担っているのだとお話を聞いていて改めて感じました。そのコミュニケーションツールである演劇をより一般的で、食事と同じように身近で日常的なものにしていくにはどうすればよいのかという課題は、これから長く考え続けなければいけない事です。そのためには納谷さんがおっしゃっていたように札幌演劇シーズンや劇団など札幌の演劇シーンに関わる全ての人が「知ってもらう努力を惜しまない」ことが重要だと強く思いました。今回の「あっちこっち佐藤さん」だけでなくイレブンナインの今後、さらには札幌における演劇の未来により期待が膨らむインタビューになりました。

松浦 若菜さん

北海道教育大学岩見沢校芸術スポーツビジネス専攻2年、
札幌演劇シーズン事務局でインターンシップ中

 イレブンナインの作品は、「作る人たちの演劇に対する熱意と愛、そして札幌演劇を変えようとする情熱」によって、できているのだと思いました。演出家の納谷さんや俳優の明さんが言っていた「演劇だからこその、生身の人が演じているというフェイクの中の人間の様やライブ感を見て欲しい」という演劇にしかない魅力を、演劇に興味のない人たちにもぜひ、知ってもらいたいと思いました。この演劇に対する愛や熱意が、今の札幌演劇をもっともっと面白いものへと変えようとするイレブンナインの原動力になっているのだと思います。
 また、「自分たちの作品が一番面白いという自信を持ってやっているし、周りの劇団の作品も一体となって演劇シーズンの作品クオリティを上げなくてはいけない」というお二人の言葉に、ひとつの作品を人に見てもらうための覚悟や、自分たちの作品・劇団に対する面白さへの情熱を感じました。今回の「あっちこっち佐藤さん」はきっと、誰にとっても演劇が好きになれる舞台になっているのではないかと、お二人のお話を聞き強く思いました。
 舞台監督の上田さんは「舞台監督の仕事にとって大事なことは、舞台を作る上で俯瞰的な目で作品・役者を見ていくこと」とおっしゃっていたのが印象に残っています。作品に参加するみんなの熱い思いを一つにして、作品をより良い方向に引っ張っていく舞台監督という仕事は、作品の全てを支える非常に重要なものであると改めて感じました。
 役者・演出家・舞台監督はもちろん、作品に関わるすべての皆さんそれぞれが面白さを追求し一つになっている。それがイレブンナインなのだと感じました。

インタビュー詳細は、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の特集ページをご覧ください。

その4 intro「夜の稽古場参観日」時間割

「わたし−THE CASSETTE TAPE GIRLS DIARY−」の作・演出のイトウワカナさんと、出演のしろゆう子さんにお話を伺いました。

振付の東海林靖志さんにお話を伺いました。

インタビューダイジェスト動画

お話を伺った皆さんには「おすすめの本」も紹介していただきました。

インタビュー詳細は、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の特集ページをご覧ください。

住永 梨帆さん

北海道教育大学岩見沢校芸術スポーツビジネス専攻2年、
札幌演劇シーズン事務局でインターンシップ中

 HIPHOPやコンテンポラリーダンスと出会い、全力でそれらとぶつかって自分の可能性を広げ、表現の世界を広げてきた東海林さん。お話を伺っていると、きっとこれからも様々なチャンスに飛び込んでいくことで、新しい表現を見せてくれるのだろうと強く感じました。
 また、イトウワカナさんとのしろゆう子さんのインタビューで最も印象的であり特徴的だったのがintroの作品づくりと音楽の関係。イトウさんは作品を起承転結で構成するのではなく、全体を一つの曲として考えていると言います。
 演劇を音楽として観たことは一度もありませんでしたが、introの作品を一つの曲として感じてみることで、新たな発見ができるかもしれないと思いました。

松浦 若菜さん

北海道教育大学岩見沢校芸術スポーツビジネス専攻2年、
札幌演劇シーズン事務局でインターンシップ中

 演出家が一方的に指示を出すのではなく、演出、振付、役者がみんなで話し合いながら、共同作業で作品をつくっているというintro。役者ののしろさんは「この稽古場での作業が面白いんです」と教えてくれました。振付の東海林さんも「introとの出会いで共同作業が好きになった」と言います。
 立場の違うキャストやスタッフが話し合いながら共同作業で作品づくりを行っているということがとても新鮮で、その結果、どのような作品ができるのか。また、演出のイトウワカナさんの「劇場でしか伝わらないものしか作らない」という言葉がとても印象的で、今回の「わたし−THE CASSETTE TAPE GIRLS DIARY−」を観るのがとても楽しみになりました。

インタビュー詳細は、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の特集ページをご覧ください。

その3 ミュージカルユニット もえぎ色「Princess Fighter」時間割

「Princess Fighter」の演出・振付・作曲の光燿萌希さんにお話を伺いました。

舞台美術の高村由紀子さんにお話を伺いました。

インタビューダイジェスト動画

お話を伺った高村さんには「おすすめの本」も紹介していただきました。

インタビュー詳細は、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の特集ページをご覧ください。

その2 パインソー「extreme+logic(S)」時間割

「extreme+logic(S)」の 演出の山田マサルさんと、出演の赤谷翔次郎さん、田中温子さんにお話を伺いました。

照明の山本雄飛さんにお話を伺いました。

インタビューダイジェスト動画

お話を伺った皆さんには「おすすめの本」も紹介していただきました。

インタビュー詳細は、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の特集ページをご覧ください。

住永 梨帆さん

北海道教育大学岩見沢校芸術スポーツビジネス専攻2年、
札幌演劇シーズン事務局でインターンシップ中

 照明の山本さんは静かな佇まいの中から演劇に対する愛情が溢れ出してくるような方でした。「演劇と出会って人生が変わった」と言ったのを聞いて、人生を変えるほどの力のある演劇というコンテンツの計り知れない力というものを改めて強く感じました。
 続いてお話を伺った山田さん、赤谷さん、田中さんは、お話がとても面白く、笑いの絶えない時間でした。パインソーの稽古場は、「extreme+logic(S)」のイラストビジュアルを拝見した時に感じたときと同じで、自分の中に生まれたワクワク感がそのまま存在しているといった雰囲気でした。今回の作品で取り入れられているマルチエンディングを楽しみにしている身としては、色々とお話を伺って「本番はどうなっているんだろう!?」という期待が更に深まりました。

松浦 若菜さん

北海道教育大学岩見沢校芸術スポーツビジネス専攻2年、
札幌演劇シーズン事務局でインターンシップ中

 演出家、役者、それぞれの個性が立っていて、その個性がぶつかりながらも消されることなく、作品に反映され、観客を楽しませているのは、パインソーという劇団の「互いを認め合うチームワークの良さ」があるからなのだと、話を聴いていて思いました。だからこそ、他の劇団の作品にはないような作風や、マルチエンディングなどの違った楽しみ方など、パインソーならではの面白い舞台が出来上がるのだと思います。劇団によってそれぞれの色が違うということを改めて感じました。
 演出家の山田マサルさんの「稽古のときに、役者の皆さんがさらに作品を面白くしてくれる」という言葉が、強く印象に残っています。それぞれが認め合いながらも、自分を高め合って芝居をして、一つの作品を作り上げているのだと感じました。

インタビュー詳細は、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の特集ページをご覧ください。

その1 yhs「夜の稽古場参観日」時間割

「忘れたいのに思い出せない」の脚本・ 演出の南参さんと、出演の福地美乃さん、曽我夕子さんにお話を伺いました。

音響の橋本一生さんにお話を伺いました。

インタビューダイジェスト動画

お話を伺った皆さんには「おすすめの本」も紹介していただきました。

インタビュー詳細は、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の特集ページをご覧ください。

住永 梨帆さん

北海道教育大学岩見沢校芸術スポーツビジネス専攻2年、
札幌演劇シーズン事務局でインターンシップ中

 初めにお話を伺った音響の橋本一生さんは、言葉のひとつひとつから「音響」という仕事への熱と愛情が伝わってくる方でした。「先入観を無くすために台本をもらっても家では読まないようにしている」「稽古を見て、役者や演出がいろいろやっているのを見たときに思いついた事を大切にしている」と言う橋本さん。つねに「ライブ感」にこだわり、生ものである演劇に対していつも柔軟に、そして真摯に向き合っている姿が特に印象的でした。
 続いてお話しを伺ったのは「忘れたいのに思い出せない」脚本・演出の南参さんと出演の福地美乃さん、曽我夕子さん。南参さんはこの作品を「社会派の作品」と言われることにどこか違和感を感じている様子でした。南参さんが言った「観劇することで自分の状態を確認しに来て欲しい」という言葉には、この作品が扱う「認知症」、そして「妊娠・出産」といったテーマは私たちの日常から遠く離れているものではなく、当たり前に存在するものなのだから、作中の出来事を遠く感じるのではなく、自分と重ね合わせたり比べたりすることで改めて自分自身を見つめて欲しい、という願いが込められているのではないかと思いました。南参さんの「社会派だねって言われることもあるんですけれど、もっと個人的なことなんです」という言葉に素直にうなずけました。

松浦 若菜さん

北海道教育大学岩見沢校芸術スポーツビジネス専攻2年、
札幌演劇シーズン事務局でインターンシップ中

 音響の仕事は、芝居上の要求された音を探し、それを本番で流すという決められた仕事と思っていましたが、橋本一生さんのお話しを聞いて、その固定観念のようなものが壊された気がしました。そして「生の舞台で起きるバグ(意図的ではない思わぬ結果)が、最も音響の仕事で面白い瞬間」と言う、その自由な考え方に感動しました。生の芝居だからこそ起きる予期せぬ舞台の可能性こそが、演劇をつくる楽しさにもつながっているように感じました。
 また、稽古場見学では、稽古の前の役者さんたちの和やかな空気から一転、芝居が始まるとスイッチが入り、張り詰めた空気の中で芝居に対する熱を感じ、圧倒されました。同じシーンを何回も稽古し、やる度に変わっていく感情のつけ方や声の抑揚など、役者と演出家の思いが重なっていくのが見えたような気がしました。
 主演の福地美乃さんが言った「劇場は、作品を観にいく場所ですが、“自分と向き合う場所”でもあるんだなと感じています。作品を観て、どう生きたいかを考えられる場所」という言葉に強く共感しました。その“自分と向き合う”ということこそ、演劇の力であると思いました。

インタビュー詳細は、札幌演劇情報メディア「d-SAP」の特集ページをご覧ください。

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