この作品って、どんな作品?

yhs「しんじゃうおへや」

深く重いテーマでありながらユーモアもあり、見事なエンタテイメント作品に。

yhsは、『おもしろさは保証付!』とうたわれている演劇シーズンに3回目の参加なうえ、演劇シーズン2016夏の参加もすでに決まっているとか。
これはもう『yhsの作品はおもしろい』ということの何よりの証拠でしょう。
そして今回、そのyhsの代表作といわれる『しんじゃうおへや』です!
 ph 私は2009年の初演、2010年の再演に出演させていただきました。
深く重いテーマでありながらyhsならではのユーモアもあり、見事なエンタテイメント作品になっています。
同時にこの作品では『人間』が描かれています。『人が生きていること』が描かれた作品だと私は思います。
初演時に私が演じたのは、あらすじにも書かれている電気工事士のパニック喜劇だったので、ほかの出演者よりもこの作品に明るいイメージを持っていました(笑)
再演時には教誨師(受刑者に精神的な救済を行う)を演じました。小林エレキさん演じる男との二人きりのシーンの張り詰めた緊張感は今でも忘れられません。
今回、舞台袖からではなく一観客として客席から観られるのがとても楽しみです。
 ph 「あのシーンが見所!」と言ってしまうと演じている人はやりにくくなると思います。ですからyhsの人はこれ以上読まないでいただきたいのですが、私がおすすめしたい見所はやはり、演劇シーズンのチラシにも載っているyhs二枚看板のあの写真のシーンです。
演劇シーズン2015夏の『12人の怒れる男』にも出演し、いまや札幌を代表する役者と言ってもよい二人。能登英輔さん・小林エレキさんのあのシーンは、稽古で何遍見ようともゾクゾクしたものです。
と、ここまで書いて、私は今回の配役を知らないのでもしかしたら役が変わっている可能性があるということに気がつきました。
南参さん。たしかに違う配役でも面白いかもしれませんが、私はあの二人のあのシーンが見たいです!
(あと南参さん。再演のときに南参さんが出演されたシーンも好きでしたよ)
 ph 初演・再演ではシアターZOOで上演された『しんじゃうおへや』。
地階にある劇場と死刑執行室という設定がなんとも言えない雰囲気を醸していました。
今回は会場をコンカリーニョに移し、それがどのように変化するのかも楽しみです。

 ph

野村 大

1995年、高校で演劇部に入部。(南参さんの後輩です)
2004年、劇団イナダ組に入団。
2009年・2010年、yhs『しんじゃうおへや』に客演。
2012年、劇団イナダ組を退団した後は、仕事や育児のあいまに、『演劇専用小劇場BLOCH主催ひとり芝居祭り"Lonely Actor Project”』に定期的に出演。1,2年に一度のペースでBLOCHプロデュースにより単独ひとり芝居公演を行っている。

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