劇団紹介

札幌座

札幌座の前身TPS(シアタープロジェクトさっぽろ)は、1996年に北海道演劇財団の付属創造集団として発足し、2001年に劇団化しました。2012年4月、札幌でプロフェッショナルな演劇活動を目指す演劇人が共同で活動する場となるように機構改革し、「札幌座」と名称をあらためました。民間でありながらも、パブリックな役割を帯びた札幌の中核演劇創造集団として、専属メンバーのほか、他劇団で活動する人も参加できるシステムで、作品ごとに多様な演劇人たちと作品創りをしています。札幌座に所属する5人のディレクターたちの作品を、1年に5〜6本上演するとともに、毎年国内外ツアーもおこなっています。

WEBSITE : https://www.sapporoza.com/

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弦巻啓太

弦巻啓太

札幌座ディレクター/弦巻楽団代表
脚本家・演出家

2年前の初演は『ブレーメンの自由』の構造を成立させる、そればかりを考えてました。それはとて困難な道のりでした。登場人物の「感情」に寄り添い、「共感」を誘い、「理解」でカタルシスを感じさせる。そうした戯曲ではなかったからです。試行錯誤が続き、かなり削ぎ落とした、ヒリヒリとした舞台となりました。そんな作品を、演劇シーズンとして多くの観客の前で上演できる。演劇シーズンの度量の広さに感謝します。「理解」はなくて良い。そもそも、「理解」できるような題材ではない。こんなにも描かれていることは明確なのに!ですがその対立にこそ、ファスビンダーの、この戯曲の、もっと言えば演劇そのものの「豊かさ」が存在する筈です。

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