人間のどうしようもない業と欲望をあらゆる切り口から打算的に描く、一見くだらない、一見無茶な、形にならなそうなことを形にしようとする創作ユニット。脚本は東京で活動している作家・川尻恵太（SUGARBOY）によるものが多く、ほぼ全作品に渡って山田マサルが演出している。時には映像・音楽などの仕掛けを取り入れ、時には「れんぞくきかく」と呼ばれる連続ドラマ仕立ての企画を年に1度は上演し、もはや初夏の風物詩とも言えなくもない。というような機動性の高い上演スタイルを積極的に取り入れている。
パインソー代表
3年前の初演で、毎週、毎回違う連続ドラマ仕立ての作品を上演するという暴挙に出た我々ですが、脚本の川尻恵太、役者、スタッフが時には血眼になったり、時には怒号や奇声が入り混じりながら、それでも全員笑いながら、くだらなさも楽しさも全部積めこんで、ハイスピードで駆け抜けたのを覚えています。
僕史上初の再演ではありますが、あの時よりももっと血眼になれるし、怒号と奇声がもっと入り混ぜられるし、あの時よりも一層の猛スピードと積載制限をはるかに超えた楽しさで突っ走る所存です。
ですので、今回もより一層、どこから見ても楽しめる、そして、観劇しないと絶対に味わえない作品であることを、今ここに、お約束します。
