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この作品って、どんな作品?

この作品って、どんな作品?

弦巻楽団「死にたいヤツら」

演劇だからこその楽しい仕掛けが盛りだくさん。
地に足の着いた作品でお盆の札幌を駆け抜けます。

 2006年の初演は「遊戯祭」という演劇祭で上演されたものでした。演劇祭のテーマが「近松門左衛門」だったので、この「死にたいヤツら」も近松を題材としています。近松作品のどれか一つを取り上げて脚色したりしなかったりして上演した団体がほとんどの中、弦巻楽団は近松の様々な作品のエッセンスを盛り込んだコメディ作品として仕上げました。若い頃から脚本には定評のあった弦巻啓太ですが、この時もさすがにうまいなぁと思って感心していたらその年の札幌劇場祭の大賞を穫ってしまいました。その初演から8年、再再演になる今回もその魅力は色褪せることはありません。   ph  近松門左衛門の研究者であった大学教授・竹本信盛の四十九日法要を終えてくつろぐ妻・千代やその周辺の人々のもとに、遺言を託されたという男が訪ねてくるところからお話は始まります。遺言には心から愛した愛人に遺産のすべてを譲る、と書かれてあったからさあ大変。あの堅物の教授に愛人なんて、と千代を気遣っていた千代の妹、家政婦、同僚の教授、教え子でしたが、遺産の額を聞いたとたん、我こそがその愛人だと主張しだします。人間とは愚かなものですね。回想される信盛の最後の誕生日、「曾根崎心中」「冥途の飛脚」「二人静」「心中天の網島」とそれぞれを近松の作品の登場人物になぞらえて、一緒に死のうとささやく信盛。遺書にしたためた、近松の「もっとも美しいあの作品」とはいったいどの作品なのか、そして心から愛した愛人は誰か…。 ph  近松作品を知っているとより深く楽しめますが、まっっったく知らなくても存分にお楽しみいただけます。また、視点を変えて繰り返される回想シーンをはじめ、劇中には俳優が目の前で繰り広げる演劇だからこその楽しい仕掛けが盛りだくさんです。  2014夏シーズンのど真ん中、他の団体と上演日程が重なってないのが寂しいところですが、後に控えた2劇団にバトンを繋ぐべく、地に足の着いた作品でお盆の札幌を駆け抜けます。劇場でお待ちしております。 ph ※写真は稽古中の弦巻楽団の皆さん

弦巻楽団「死にたいヤツら」制作担当

小室明子(こむろ あきこ)

1974年札幌生まれ札幌育ち。大学在学中より演劇に関わるようになり、卒業後はタウン情報誌の編集者として働きながら細々と演劇を続けていたがいろいろあって上京。東京ではフリーライター業や観光の傍ら劇団の制作としても活動し、やがて本格的に制作の道を志す。2007年に帰札。プロデュース公演や環境整備・人材育成企画等を手がけ気づけば7年、現在は札幌で制作を生業とする道を模索中。

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